折原文庫

除夜
2004.12.31

占いによればオレの2004年というのは、人生で最も最悪な年だったらしい。別に占いを信じるわけではないが、事実今年はオレにとって最悪の一年で、落ち込むことやイヤなこと、ムカつくことが次々起り、ホントに苦しかった。しかもそれは2004年ギリギリまで続いたのである。

昨日知り合いからキャンプに誘われた。その知り合いが友人と行く予定だったらしいのだが、急に行けなくなったそうで、それでオレにお呼びがかかったわけだ。極寒の山梨県の山奥。しかし昨日は朝から素晴らしい青空で、たとえ山が寒くてもキャンピングカーだからいいやと思ってノコノコ出かけたのだが、それがそもそも間違いだったのだ…。

東京から約３時間かけて山の入口までくると、前日に降ったらしい雪のため道路が凍っている。若干スリップに怯えながらもなんとかキャンプ地までついて、暗くなる前にテントを張り、薪ストーブをつけ、チゲ鍋をつつくと、寒いながらも幸せがやってきた。そして暖かい車内で朝まで眠る。と、まあここまではいい。

さーてそれから今朝。まず車外にでると雪がチラついていた。あーいい雰囲気でないの。コーヒーをわかしてタバコを吸い、朝メシを食ってテントを畳みみ始めたところ、いきなり雪が本降りに。これはヤバいと思い、来た道とは逆の山中湖側から東京へ向かうが、山を降りるに連れどんどん大雪に。さらに高速は通行止め、246は大渋滞。チェーンも付けない車が路上で停止するため道幅が狭いこと。いずれにしろよりによって近年まれに見る大雪の日にキャンプに行ってしまったのだ。

さて、そんな最悪の交通状態が続いたかと思うと、道幅の狭い下り坂で３台の車が数珠つなぎで停止している。こっちは大型のキャンピングカーなので、仕方なく助手席のオレがもうちょっと脇によってくれと言いに行くが、みんな雪で横滑りして真直ぐ走れない。しょうがないから停止した車を手伝って押すが、足が滑って今度はオレが雪の中に倒れ込む。半身雪まみれになりながらなんとかその状況を打破。しかしその先はさらなる渋滞。東京までの80キロを、なんと9時間かけてようやくついさっき到着。

いやーホント今年は気が抜けない。最後まで最悪。

まあだがしかし、占いによれば来年はすごくいい年になるらしいので、頑張っていこう。もう2004年もあと数分で終わる。新しく始めよう。まさに今夜は除夜。

ではみなさん2005年もどうぞよろしく。

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