折原文庫

プリシラ
2001.10.15

スノモーがすっかり休んでいる、もしくは解散したと思われているころ、実はオレはいくつか歌詞を他のアーティストに書かせてもらっている。その中でも印象的なのはaidma peak。

aidma peakはシンクシンククリエイターズでもある柴田尚さんのユニットでR。柴田さんはいろんなバンドやアーティストのバックでドラムをプレイしているが、みんなにはmicrostarのライブでお馴染みかもしれない。

その柴田さんがアルバムを作ることになり、そこにオレが歌詞を書かせていただいたわけだが、aidma peakの歌詞はオレともう一人、microstarのPさんのどちらかが書いている。そしてそのアルバムでマジックは起きた。

オレとPさんと柴田さんとサトーの4人で飲んでいたのだが、柴田さんが新曲のデモを置いて先に帰ってしまい、Pさんとオレでどっちがこの曲に歌詞をつけるかと話していたところ、何とはなしに私はココ、じゃあオレはココみたいに役割分担が決まり、じゃあ一緒に書いて、柴田さんが家に着くまでにファックスで送ってやろうという事になった。

「とりあえず主人公はメガネにしよう」とか「学園モノでいっとく?」とか、思いつく限りの笑えるネタを佐藤さんもまじえ出しまくり、分担作業でガンガン書き続けることしきり。あっという間にバッチリはまる作品が完成した。こういう書き方はオレは全くした事がなかったので、妙に新鮮であった。

実はこのaidma peakのサウンドプロデュースは佐藤さんである。歌詞を書き終えてしばらくしてから、完成した音を聞いたとき、しっかり佐藤さんはオレらの歌詞にサウンドで絡んできていた。ああ、こういう作業って結構いいもんだなあ。と思った僕でした。すごくいいアルバムなので是非みんな聞いてみて欲しい。

Gentlemen at Work / aidma Peak

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