折原文庫

「風note」のひみつ~ジャケット編~
2003.04.08

そう言えば以前この日記でスノモー作品の裏側を連載形式で公開したことがあるが、「風note」の前で止まっていたことを思い出した。

しかし「風note」の場合制作期間がものすごく長かったことや、始まりの時期の曖昧さなどから、順を追って書こうとしてもどうもうまくいかなそうだ。というわけで、思いついたところを時々書くことにする。

今回はジャケット編である。

「風note」のジャケットはオレが書いたものだが、実はこれ、元となった絵が存在する。それはセザンヌの「トランプをする人々」という絵だ。レコーディングが進み、さてジャケットをどうしようか悩んでいた当時のオレは、ふと見ていた「ぴあ」に載っていた絵画展の広告に目をつけた。「こ、これいいじゃん!」それがこの絵だ。

 

20030408.jpg

 

この絵のまんまのジャケットでもいいと思ったぐらいだが、ブックレット内にもイラストを入れたいと思っていたので、オレのタッチでいろいろ情報を増やしたりしてあのジャケットが出来た。今見ると細かいところが結構似ていて面白い。

 

「風note」のジャケットがセザンヌの絵と大きく違っているところのひとつに、「ついさっきまで二人と一緒にいた誰か」という存在があげられるが、そうしたのは世界観の広がりが欲しかったというのがひとつ。そしてもうひとつは、このアルバムのサウンドプロデューサーを勤めてくれたあの人をリスペクトしてのものである。置いてある帽子はそのお方がかつてやっていたバンドのファーストアルバムでかぶっていたものかも知れません。

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