銀の烏と小さな熊 / snow mobiles(text: 2001.10.10)

敬虔のうた

この頃のオリはニューオーダーブームだったんではなかったかな?スネアの音が非常にいい音してますね。なにかのCDからサンプリングしたものだと思うのだが。ライブの一曲目でやったのだが、とても勢いのある曲ですね。【遠藤】

2ndアルバムを作るにあたってキーとなった曲がこれ。オレのニューウェーブ魂の結晶。特に後半のソロで音がアウトしても勢いで持ってくあたりは自分の中で最高です。【折原】

小夜わたり

デモの段階の仮タイトルは確か「ビートルズ」だった(笑)。【遠藤】

Aメロの「YEAH YEAH NO」がいいね。これはコンパクトなポップソングをつくろうと思って作った曲です。オレの中では唄い方はナイスミュージック風を心がけた(笑)。【折原】

美空とんび

スカですねえ。というよりレゲですか?ドラムの音がシモンズだというところがみそです。ムチムチッとしたリズムがよいです。【遠藤】

歌詞は天才の仕事ですね。このリズムはいまだにキモチ悪くてグー。ミニムーグはやっぱいいね。【折原】

この曲は結構前から温めていたもので、曲自体はファーストよりも前にできていました。ダイレクトにYMOに影響を受けた曲も一曲ぐらい入れといてもいいだろうということで(笑)。生ドラムを録るために別のスタジオを使わせてもらったりして。非常に感謝しています。僕が生ドラムを叩いているとき、オリはシンベで邪魔をしていました(嘘)。【遠藤】

遠藤さんが一生つきあってゆくであろう曲。この曲に限ったことではありませんが、80年代っぽさがヘンな具合に生きています。【折原】

夕映えときみ

初のリズムはオリ所有のカシオトーンです。このアルバムは随所にジャンク機材の音が効果的に使われており、この曲もその一曲です。【遠藤】

こんなアルバムを作りながら、この頃はすでにTHE BANDを聞く毎日でした。というわけで、この曲ではスネアのスナッピーをじゃらじゃらギターのようにひっかいてみたりしていました。【折原】

二百廿日

オリベース、遠藤生ドラムという、本来のスノモーのリズム隊をフューチャーしたのはこの曲が今のところ唯一ではないでしょうか。また、ピアノ田尻君、ギター佐原という全体的にも非常に生々しい音ですね。4リズムが生録りってこれテクノじゃないじゃん。【遠藤】

まさに「ひねもすのたり」な船上の音楽。日本人の奥底にながれているリズムかも知れません。佐原は非常にいいギターをひいています。【折原】

小作品2(これから)

昔スノモーのライブで配ったラジオ風カセット「サウンド・ストレイト2」で、この歌ありバージョンを公開しましたが、アルバムでは結局こんな形で収録しました。スノモーのトラックはトラック自体で風景を持っています。歌がないほうがよければ迷わずそっちを取ります。【折原】

向日葵の坂

この曲はオリがサッと書き上げてそのまま録音した曲だったと思います。電子キーボードのオートアカンパニメントみたいなアレンジですね。【遠藤】

ただただ短い曲を作ってみたかった(笑)。そしてテクノでフォーク調もやってみたかった。【折原】

うらら

この曲もファースト以前に書いていた曲です。メロディーとアレンジを少し変えてこのアルバムにいれました。僕はそうは思わないのですが、ユカちゃんのアレンジャーの田代君が「この曲幸宏さんみたいだね。」と言っていました。また、1番のあとに出てくるワウギターはオリが弾いているのですが、ワウペダルを手で押しているのはPさんです。この曲がその後の「ゲストをどんどん入れていこう」という姿勢につながっているのではないでしょうか。【遠藤】

遠藤さんらしい曲に、単純にかわいい詩をつけてみました。もちろん歌っている人は別にかわいくはないですが。【折原】

きみに会えて

これはオリがダイレクトに幸宏さんの影響を受けていますな。(といっても「What Me Worry?」の頃)。【遠藤】

いい曲だねえ。結婚式で歌ってください(笑)。【折原】

小作品1(雪上歩行)

スタジオで遊んでてつくりました。プロフェットはいい音だなあ。一発録りで途中フレーズを間違えたんですが、キモチ良かったのでそのまま同じフレーズを2回繰り返したら、それはもう間違いではなくなっていました。【折原】

おもかげ

最初これはインストだったと思うんだけど、メロディーをつけて歌ものになった。【遠藤】

スノモーがデビュー前に、渋谷のインターネットカフェでアフターアワーズのDJをやったことがあったんですが、そん時に配ったカセットにアンビエントとして入っていた曲です。キックに佐藤さんのDRUMTRAXを使ったんですが、やさしいとてもいい音になりました。【折原】